脚のだるさ、重たい感じ、なんともいえないムズムズ感ってイヤですよね。
天候の安定しない梅雨の時期は自律神経も乱れがちでむくみやすい時期でしたが、異常な暑さが続いている今も、室内と室外の温度差の影響やクーラーで手足が冷やされるなど、むくみに悩む人が多くなっています。
コリとむくみが起こりやすい生活習慣
首や肩が日頃からコリやすい人は血流が悪くリンパの流れが滞りがちだと考えられます。そして首や肩よりも足のだるさや痛みが気になりだしたということは、さらに流れが悪くなっている可能性があります。
コリは同じ姿勢を長く続けることで起こります。パソコン作業などで首や肩のコリを訴える人はまさにそうですよね。
脚も同じように立ちっぱなし、座りっぱなしの時間が長くなるとむくんできますが、これには重力も関係してきます。
毎日同じ職場で同じような姿勢で仕事をしていても、むくみやすい人とそうでない人がいると思います。それは体質や筋肉量のちがいのほか、運動量や睡眠時間、食事の摂り方などさまざまなことが関係しています。
重力だけでいえば睡眠時間が少ない人は当然、横になる時間が短いので水分が脚に溜まりがちになります。
さらにふくらはぎのポンプ機能が正常に働いていなければ、静脈の血流やリンパの流れが悪くなり上体へ押し上げることができなくなります。
ストレッチをする時にリンパ節を意識する
単純に考えてみましょう。重力で脚のほうに溜まってしまうのであれば、身体を逆さにすればむくみは改善されるはずです。
逆さといっても逆立ちはさすがにキツイので、横になって行う方法です。 仰向けになり、脚を天井に向けて上げる。この姿勢が基本です。
しかし、やってみるとなかなか思うように膝が伸びない人が多いです。
膝うらの間接にあるリンパ節はふくらはぎのポンプで押し上げられたリンパ液を処理してくれます。静脈も同じようにふくらはぎポンプが働けば、上へと流れていきます。
このことを基本としてリンパ節を意識してストレッチを行ってみましょう。
無理をする必要はありません。伸びなければ膝は曲がったままで大丈夫です。
続けることで膝うらがだんだん伸びるようになりますし、続けることでむくみも徐々に改善されていきます。よく足がつるという方にもおすすめしているストレッチです。(イラストはイメージです)
脚のリンパストレッチ
あお向けに寝てスタートです。首が辛ければ枕をして構いませんが、低い枕やタオルを置いてください。
膝うらのリンパ節に流す
1.片足を曲げながらお腹のほうに引き寄せる
2.膝うらの上、ふくらはぎを両手で支える
3.曲げた脚をかかとから蹴り上げるように天井の方に上げる
4.5秒キープする
ふくらはぎのストレッチをする
1.脚を上げたまま、足首をつま先側にできるだけ曲げて5秒キープする(ふくらはぎ後ろ側のストレッチ)
2.反対につま先を真っすぐに伸ばして5秒キープする(ふくらはぎ前側のストレッチ)
股関節のストレッチ、股間節リンパを流す
1.再び、脚を曲げながらお腹の方に引き寄せる
2.右足の場合、右手をひざ内側に、左手を左の骨盤に当てる
3.フーと息を吐きながら、膝に置いた右手で抑えながら股関節を広げ、左手は骨盤を抑える
4.5秒キープする
◆この一連の流れを両方の脚、3セット行います。おすすめは、入浴後の血行が良くなっているときや寝る前の布団の上です。
また、朝スッキリ起きられない人は無理をしない程度に(朝は身体が硬くなっているので)目覚めた布団の上でそのまま行うのもおすすめです。
3セット後、余裕があれば、両方の脚を曲げたまま外側に広げて股関節のストレッチをすると、さらに流れが良くなります。
※注意点
・ストレッチは無理をせず「イタ気持ちいい」程度に行いましょう。
・ストレッチの後には水分を摂りましょう。
・体調が良い時におこないましょう。