リンパが私たちのからだにとって大切なものであるということを前回お話しました。では、リンパケアはどのように行えばいいのでしょうか?
20代、30代の頃には感じなかった疲労感や倦怠感、足のだるさなど、悩みが増えてくるアラフィフ世代。だからといって、頻繁にリンパドレナージのサロンに通うのは、なかなか余裕がありませんよね。
本格的なリンパケアはできれば月一度は行いたいものですが、からだの疲れを取るには月1回のケアだけではもの足りません。
リンパケアは自分でもできます!
自分のからだなので、疲れているところはよくわかっていると思います。
基本的なリンパケアを顔や身体のお手入れの時間に取り入れてみるのがおすすめです。
首リンパ(頸部リンパ)
神経や血管などが集中している首には、頸部リンパ節があります。
首こりや肩こりに悩んでいる人、頭痛のある人、目の疲れが気になる人などは頸部リンパを流すことで緊張がほぐれます。
顔にも多くのリンパ管があり、顔から耳まわり、首にかけてリンパを流すことで、気になるむくみのケアもできますし、肌の代謝(ターンオーバー)の助けにもなります。
自分でできる顔から首にかけてのリンパケアを実践してみましょう。
耳まわりを流す
耳のまわりから首を通り、鎖骨までリンパを流していきます。
1. 両手の人差し指と中指で耳をはさみ、上下に軽くなでる
2. そのまま下へ下がり、あごのラインへ手のひらをずらしながら流す
3. 首横側を通り、最後は流し込むように鎖骨のくぼみを4本の指の腹で押さえる
4. 1~3を3回くりかえす
首ラインを流す
あごのラインから鎖骨までリンパを流します。
1. 胸の前で両手をクロスして人差し指をあごに当て、えら部分から下に流す(首の前側)
2. そのまま鎖骨まで流し込み、これを3回くりかえす
鎖骨のくぼみをほぐしながら流す
首から上のリンパは最終的に鎖骨へと流していきます。流れが悪い人は鎖骨のくぼみが浅くなっているので、ほぐしてあげましょう。
1. 両手の4本の指を、それぞれ左右の鎖骨に当てる
2. 指の腹で鎖骨のくぼみを押さえながら、外側へゆっくりずらす
顔のリンパを流す
顔の皮膚はとてもデリケートです。
クリームやオイルなどを塗ってすべりをよくして行いましょう。
額~こめかみ~鎖骨まで流す
おでこの中心からフェイスラインに沿って、ゆっくりと鎖骨まで流しましょう。
1. 両手の指を額の真ん中にあて、こめかみに向かってやさしく流し、3回くりかえす
2. こめかみから耳の前側をとおって鎖骨まで流す
頬~耳~鎖骨まで流す
鼻から頬の上側と下側を通り、耳まで流し、さいごに鎖骨まで流しましょう。
1. 鼻すじの両側に人差し指をおき、頬骨の高いところに沿って耳まで流す
2. 1を3回くりかえし、最後に耳から鎖骨まで流す
3. 同じように指をおき、頬骨の下のカーブに沿って耳まで流す
4. 3を3回くりかえし、最後に耳から鎖骨まで流す
ほうれい線を流す
気になるほうれい線も流してあげましょう。
1. 鼻のラインに沿って両手人差し指をおき、親指はあごにおく
2. 人差し指の先から親指の付け根までを顔に当てながら頬に沿って耳の前側まで流す
3. 1~2を3回くりかえし、最後に首をとおり鎖骨まで流す
あごを流す
1. あごの下に両手親指の腹をあてる
2. あごに沿ってずらしていき、耳の下まで流し3回くりかえす
3. 4本の指で、耳の下から首をとおり鎖骨まで流す
※注意点
・皮膚にトラブルがない時に行いましょう。
・力を入れず、やさしい圧で行いましょう。
・体調の良い時に行いましょう。
・リンパドレナージの後には水分を多めに摂り、排出を促しましょう。